素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 あなたと夜と音楽と 47

「 あなたは神様なのですか? 」僕は尋ねる。

返事はない。暗闇がさっきより深くなる。だが不思議と気持ちは落ち着いている。

エレベーターのドアの向こう側から、小さなノックの音がする。

僕は手探りでドアに耳を当て、ノックの音に耳をすませる。

やがてノックの音は大きくなり、一つのメロディーになる。僕は思わず笑ってしまう。

『 So What 』がドアの向こう側から聴こえてくる。