素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 あなたと夜と音楽と 38

僕は細い長い階段を上り、ヴィレッジヴァンガードの真っ赤なドアを開けた。

目の前には真空管アンプのジャズタクシーがあった。

僕は転がる様にタクシーに乗り込む。

ほらな、とタクシーの運転手は言った。

また、あんたと会う気がするって言ったろ?

後ろを振り返らずそう言った。