素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 あなたと夜と音楽と 7


「 聴いてくれる人がいるから、あなたは弾くことができるんですよ? 」

私は呆れながら問いかける。

そんな事、考えれば分かることだろう、と私は想う。

「 誰も頼んでない。僕はピアノが好きで弾いてるだけなんだよ。とってもシンプルなんだ。わざわざ人の評価は気にしない。僕の中腰で弾くスタイルが鼻につく人もいる。それは知っている。好きだから弾いてるんだ、気づいたら、聴いてくれる人がいたんだ。拍手がほしくて弾いてる訳じゃない。 」