素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 夜のニワトリ 8

男は、それについて考えている。

名前がないと、チョイ役で終わる?

そんなのってないぜ!

シルクだ、と男は言う。

「 俺の名前は、シルクだ!分かったか! 」と怒鳴った。

シルクか。。。。。

もっとマシな名前は無かったんだろうか。

心から、そう想った。

「 何が可笑しい? 」とシルクは言う。

「 可笑しくないよ 」と僕は言う。

「 今、笑ったよな? 」とシルクは言う。

「 笑ってないよ 」と僕は言う。

本心は、壊れる程、笑いたかった。

ただ、彼が言う様に、僕は絶対絶命だった。

「 なんでシルクなんだろう? 」と僕は言う。

ついつい口が滑ってしまった。

シルクは黙ったまま目を閉じる。

気付けば15分も経っていた。

「 シルクの肌触りが好きなんだ 」とシルクは言った。

僕は文字通り、笑い転げてしまった。

気付いた時には、僕はシルクにスタンガンをぶつけられていた。

気を失う寸前、僕は何故、彼に捕まっているんだろう?彼の目的はなんだろう?と考えていた。

俺の名前を笑うからだよ、とシルクの笑い声が聞こえた。