素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 夜のニワトリ 2

満員電車や上司のつまらないジョークからも解放された。

殆どの人が余った時間で、自分の好きな事をやり始めた。

個人で始める会社が爆発的に増えた。

勿論、ロボットをスタッフにした。

正確で人間よりずっとタフだった。

ここまで書いた文章を読み返してみる。

上手くはないが、悪くないと思う。

物語には主役が必要だ。

脇役だらけの物語を誰が読むのだろう?

この物語の主役は、僕だ。

僕は人々がロボットと共存するカードを選ぶより、ずっと昔、1969年に博士に造られたロボットだ。

1969年にロボット?馬鹿げている、と貴方は思うかも知れない。

よく考えて欲しい。

1969年には、ビートルズがいた。

ボブ•ディランもいたし、マイルス•デイビスだっていた。

彼らは宇宙人の様だった。

そんな時代に、ロボットがいても可笑しくない。

僕等は、いつだって想像するだけでは足りない。

僕等は、いつだって体験するだけでは足りない。

だから生きてるんだろう?

そう思わないかい?