素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 夜のニワトリ 1

真夜中に架かる虹のように

昼間に輝く星のように

夏に降り注ぐ雪のように

それは それは 新しかった

砂漠で観るシロクマのように

都会で観るオーロラのように

火星で観る生命のように

それは それは 美しかったから

- RADWIMPS - 謎謎

2020年、僕等の生活は大きく変わった。

ロボットと共存する世界になった。

僕等は、目の前に並べられてたカードを丁寧に選んできた。

恐竜は、カードを選ばなかった。

だから絶滅した。

刀を捨て、世界に目を向けた。

それでも、争いは終わらなかった。

誰かが言った。

「 人間がいる限り、争いは終わらない。誰かが人間と人間の間に入らないといけない 」

カードを数枚に絞られていた。

ロボットなら、止めれるかも知れない。

と、違う誰かが言った。

今、考えると、それを言ったのはロボット自身だったのかも知れない。

たくさんの人々が職を失った。

あらゆる分野でロボットが活躍した。

スーパーのレジ、電車やタクシーの運転、飲食店の接客と調理、ニュースキャスターさえロボットが代わりを務めた。

それでも、人々は悲観的にならなかった。

職を失った代わりに、時間を手に入れた。